そもそもシャンプーの種類ってどんなものがあるの?

シャンプーはあくまでもシャンプーであってそれ以上でもそれ以下でもありません。

 

ただ、なにかを区別したりカテゴライズするのが大好きな国民性からか、今現在日本のシャンプー市場にはありとあらゆるカテゴリーのシャンプーが存在しています。

 

当サイトではあえてたくさんあるシャンプーの種類を強引に2つのカテゴリーに分けて説明していきます。(笑)

 

分類するカテゴリーは以下の2つです。

洗浄成分(界面活性剤)で種類分け

⇒アミノ酸シャンプー、高級アルコール系シャンプー、石鹸シャンプー・・・etc

 

洗浄成分以外の美髪演出成分で種類分け

⇒ノンシリコンシャンプー、オイルシャンプー、オーガニックシャンプー、育毛シャンプー・・・etc

 

洗浄成分(界面活性剤)による種類分け

シャンプーの役割りは当たり前ですけど、髪と頭皮を洗うものです。

 

髪についた皮脂や汚れ、ホコリを洗い流すために必要なものが界面活性剤です。

 

界面活性剤の役割り

皮脂(油分)は水には溶けないので洗い流すことはできません。
皮脂(油分)を洗い流すためには、皮脂(油分)を水に溶かして混ざり合わさなくてはいけません。
界面活性剤はこの水と油を混ぜ合わす働きをもったものです。
わざわざシャンプーを使って髪と頭皮を洗うのは水では流れない油(皮脂)を洗い流すためなんですね。

⇒界面活性剤の詳しい働きについての解説

 

 

最近では、「洗う」つまり「洗浄成分(界面活性剤)」以外にも、美髪を演出するための成分がてんこ盛りのシャンプーが人気ですが、基本シャンプーは水と洗浄成分がメインです。

 

なので、シャンプーを選ぶという行為は実は、洗浄成分(界面活性剤)を選ぶ行為といっても過言ではありません

 

そして、最近よく耳にする、アミノ酸系シャンプーとか低刺激シャンプーとはかこの「界面活性剤」の違いでカテゴリー分けされています。

 

といっても、アミノ酸系シャンプーとか低刺激シャンプーについてはちゃんと定義された明確な基準があるわけではありません。

 

単に耳障りのよいネーミングだからという理由で安易に使われる場合がほとんどです。

 

シャンプーを売る側にとって都合のいい言葉に惑わされずに、まずはシャンプーの洗浄成分とはどんなものがあるのかについての知識を付けておきましょう。

 

界面活性剤についてある程度の知識があれば、人気のシャンプーの違いはどこにあるのか?結局どれがいいのか?など、自分で判断できるようになります。

 

今まで「しっとり」「さらさら」「ノンシリコン」などの宣伝文句だけを頼りに選んでいた市販のシャンプーを、「洗浄成分」から見れるようになるとシャンプー選びに失敗する可能性をグッと抑えることができるようになります。

 

シャンプーの洗浄成分についての知識があれば間違いなく賢い消費者となれます。

 

まずは面倒くさいですけど、「シャンプーの洗浄成分による種類分け」は是非この機会に覚えておきましょう。

 

シャンプーの種類を洗浄成分の違いで大まかに分けてみる。

シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)をざっくり分けると以下の7種類に分類することができます。

 

7種類の洗浄成分の特徴や主に使用されている個別の成分名などをおさらいしていきます。

石鹸系

おなじみの石鹸は、洗浄成分としての歴史がもっとも古く、ながく人々に愛されてきた定番の成分です。

 

洗浄力がしっかりとしているのが特徴で皮脂などの脱脂力が強く洗いあがりのスッキリ感がやめられないというコアなファンの多い天然素材のシャンプーです。

 

ただ、頭皮のスッキリ感とは裏腹に、髪への使用はキシミやゴワつきの原因になることから使う人を選ぶ成分でもあります。

 

洗いあがりの髪が中性〜アルカリ性に傾くのも特徴で、とくにハイダメージの髪はリンス剤で弱酸性に戻してあげる必要があります。

 

 

1、石鹸系シャンプー(アルカリ性の陰イオン界面活性剤)
特徴

 

  • 植物の油をアルカリで反応させた界面活性剤の一種。
  • 洗浄力が高く肌への刺激性も低い。
  • シャンプーしたあと頭皮は一時的にアルカリ性に傾く。
  •  

    ※通常人間の肌は自然と弱酸性へと戻るので肌への影響はありません。
    極度の乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方で皮脂の分泌に時間がかかる場合、弱酸性に戻るのに時間がかかる場合があるので使用は控えた方が良いです。

     

    使用感

    洗浄力がしっかりとしているため洗いあがりの頭皮のスッキリは概ね好評。ただ、アルカリ性に傾くため髪のごわごわ、キシキシ感が必ず残る。
    石鹸系シャンプーになれるまではリンスの併用が不可欠。

     

    メリット 

    天然素材なので生分解性が高く環境に優しい。
    洗浄力が強くしっかりと洗える。
    製造コストが低く抑えることが出来るため、比較的安価で購入できる。

     

    デメリット

    泡立ちが悪く石鹸カスが残りやすい。
    石鹸成分が頭皮に残りやすくフケを発症する場合がある。
    アルカリ性に傾くため中和剤としてのリンスが必要。
    ダメージヘアだとキシミ、ゴワつきによる抜け毛も発生する場合がある。
    目に入ると強い痛みを伴います。

     

    • カリ石けん素地
    • ラウリン酸K
    • オレイン酸K
    • ミリスチン酸K
    • 『グリセリン/オリーブ油/水酸化K』

     

     

     

    高級アルコール系

    「洗浄力は強いが刺激性も激強!」

     

    洗浄力の強さ、成分の安定性、価格の安さからほぼすべてのシャンプーで採用されていて、今でも市販のシャンプーのほとんどで採用されている定番の界面活性剤です。

     

    ただ、その刺激性の強さから頭皮にトラブルを抱える人も多く、昨今の無添加ノンシリコン、アミノ酸など健康志向のシャンプーへの流れを作ってしまった張本人です。

     

    いわゆる価格が高い、貴重なものであるといった意味の「高級」ではなく、分子構造上の区別としての「低級、高級」であり、シャンプーの洗浄成分としては比較的安価で大量生産に向いているので、今もなお、市販のシャンプーのほとんどで採用され続けています。

     

    かつては石油成分由来の洗浄成分として生成されていたため「石油系界面活性剤」と呼ばれていた時期もありましたが、最近ではほとんどが植物油由来のものに切り替わっていて「高級アルコール系」と呼ばれることがほとんどです。

     

    「高級アルコール系」と呼ぶことでなんとなく耳障りがよくなった気がしませんか?成分の分子構造的にはほとんど石油系と変わらないんですけどね・・・

     

    「高級アルコール系の界面活性剤」は原料によって主に2種類に分類されますが、洗浄成分としての機能面はよく似ていて、違いらしい違いはほとんどありません。

     

    高級アルコール系(硫酸系、スルホン酸系、陰イオン界面活性剤)
    特徴

    とにかく製造コストが安価なため、シャンプーのみならず、ボディソープや台所用洗剤、また一部工業製品としても使用される一番メジャーな界面活性剤です。

     

    当サイトでも使用するのを控えるように強く進言したい「もっとも注意が必要」な強力な界面活性剤です。

     

    使用感

    洗いあがりのスッキリ感が強くサッパリ洗った感は他の界面活性剤の比ではない。
    泡立ちもよく、水に流したときに水切れもいい。

     

    メリット 

    泡立ちよく短時間でスッキリ洗うことができる。
    価格を安く抑えることができる。

     

    デメリット

    脱脂力が強く、洗いあがりの頭皮の乾燥やかゆみの原因になる場合がある。
    必要な皮脂まで洗い流してしまいバリア機能の低下が懸念される。
    刺激性が強くかぶれの原因になる場合がある。
    「刺激がとにかく強すぎる」

     

    硫酸系

    • ラウリル硫酸Na
    • ラウリル硫酸アンモニウム
    • ラウリル硫酸TEA
    • ラウレス硫酸Na(ポリオキシエチエレンラウリルエーテル硫酸Na)
    • ラウレス硫酸アンモニウム
    • ラウレス硫酸TEA

     

    スルホン酸系

    • ラウリルベンゼンスルホン酸Na
    • オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na

     

    ※オレフィン(C14-C16)スルホン酸Naについてお問い合わせを頂いたのでここで簡単お答えします。
    3000円以上するアミノ酸シャンプーのなかにオレフィン(C14-C16)スルホン酸Naが配合されていて大丈夫なのか?というお問い合わせだったのですが、オレフィン(C14-C16)スルホン酸Naは高級アルコール系の中でも比較的洗浄力がマイルドな部類で、いわゆるアミノ酸系シャンプーと呼ばれるシャンプーにも度々配合されています。
    洗浄力の強さを明確に比較する基準がないため議論の余地があるところですが、当サイトでは健常な頭皮をお持ちの方の使用はなんの支障も無いだろうと判断しています。
    頭皮にニキビ、湿疹やかゆみなどトラブルスキンをお持ちの方の使用は念の為に控えた方がいいかなぁというレベルです。

     

    アミノ酸系

    アミノ酸系の界面活性剤も原料によっていくつかに分類されます。

     

    構造的には大きな違いはありませんが、若干特性が違うため念の為にこのページでおさらいしておきます。

     

    アミノ酸系の界面活性剤はここ数年で一気にシェアの伸ばしてきました。

     

    その原動力となっているのが「低刺激で優しい洗浄力」です。

     

    市販のシャンプーにみられる「毛穴の奥まで根こそぎ洗浄系」シャンプーとは違い、アミノ酸系界面活性剤のマイルドな洗浄力はバランスのとれた洗浄力と言われています。

     

    「頭皮の表面に付いた汚れや、酸化した皮脂などだけを洗い流して必要な毛穴のなかの皮脂などは残してくれる」適度な洗浄力はなによりの魅力となっています。

     

    ただ、高級アルコール系や石鹸系の界面活性剤に比べて製造コストは高く、その分のコストがそのまま製品の価格に反映されています。

     

    しかし、一度使うとその使用感からリピートになる方は多くこれからのシャンプーのスタンダードになっていく「今から」のシャンプーと言えると思います。

     

    一般的に「低刺激シャンプー」と呼ばれるものはほとんどがこのアミノ酸シャンプーのことを指しています。

     

    ※当サイトでは頭皮ケアできるシャンプーとしてアミノ酸シャンプーをランキングでご紹介しています。
    デリケートな頭皮にもおすすめできるアミノ酸シャンプーだけを厳選していますので、気になる方はコチラのランキングもチェックしてみてください

     

     

    アミノ酸系界面活性剤(陰イオン界面活性剤)
    特徴

    アミノ酸系の界面活性剤は原料によって以下のように分類されます。

     

  • タウリン系
  • アラニン系
  • グリシン系
  • グルタミン系
  • アスパラギン酸系
  •  

     

    原料によって洗浄力、泡立ち、粘り、水切れなど微妙に違いますが、総じていえることは洗浄力が比較的弱いと言うことです。

     

    裏を返せば、肌への刺激も弱いと言うことです。

     

    ほとんどの日本人は毎日お風呂に入る週間がありますから、毎日シャンプーをするわけです。

     

    毎日落とさなくてはイケないほどの汚れというのはそんなに頑固な汚れではありません。

     

    ホコリやフケなどは水洗いでも落ちてしまいます。

     

    水洗いで落としきれない僅かな皮脂汚れを落とす程度の洗浄力があればいいのですから、洗浄力がマイルドなアミノ酸系の界面活性剤はシャンプーの洗浄成分としては最適と言えます。

     

    使用感

    皮脂の分泌が盛んな方は市販のシャンプーに比べて泡立ちに不満を感じる場合があります。

     

    ただ洗浄力はマイルドで使用している間のかゆみなどは少なくドライヤーのあとも乾燥感を感じにくいのが特徴です。

     

    水切れもよく洗い上がりのキシミも少ない。

     

    シャンプーの種類によってはシリコンやポリマーなどを使用していない場合があるので、髪のキシみがきになる場合にのみトリートメントやヘアオイルとの併用が必要になるかもしれません。

     

    メリット

    適度な洗浄力で頭皮や髪への負担が少ない。
    石鹸カスがでないので、頭皮に残留物を減らせる。(お風呂場も汚れにくいです。)
    泡立ちがキメ細かいので頭皮や髪に馴染み安い

     

    デメリット

    製造コストが高く市販のシャンプーに比べて価格が高い。
    ドラッグストアやコンビニなどでは入手しにくい。

     

    タウリン系

    • ココイルメチルタウリンNa
    • ラウロイルメチルタウリンNa
    • ココイルメチルタウリンタウリンNa

     

    アラニン系

    • ラウロイルメチルアラニンNa
    • ココイルメチルアラニンTEA

     

    グリシン系

    • ラウロイルサルコシンTEA
    • ラウロイルサルコシンNa
    • ココイルサルコシンTEA
    • ココイルサルコシンNa
    • ココイルグリシンK

     

    グルタミン系

    • ラウロイルグルタミン酸Na
    • ココイルグルタミン酸TEA

     

    アスパラギン酸系

    • ラウロイルアスパラギン酸Na

     

     

    その他

    タンパク質系

    「シルク」「コラーゲン」など美容に良さそうな響きの原料をもとに作られるとても高価な界面活性剤です。

     

    その名の通りたんぱく質でできた洗浄成分で、洗浄力や泡立ちなどはアミノ酸系界面活性剤ととても良く似ています。

     

    価格が高価なため市販のシャンプーにはまず配合されない成分で、ネット通販でも本当に数が少ない成分です。

     

    洗浄力、機能面でも申し分ない成分ですので一緒に配合されている洗浄成分以外の成分に納得がいって、お財布に余裕があるなら一度は試して見て欲しいシャンプーと言えます。

     

    特徴

    コラーゲンやシルクなど天然のたんぱく質に水を加えて分解して作れれています。

     

    髪や頭皮の細胞の主成分がたんぱく質であることを考えれば頭皮や髪への刺激性が低いことは容易に想像できます。

     

    また、洗浄力の方はアミノ酸シャンプーと似たような感じです。

     

    アミノ酸系界面活性剤よりも泡立ちが少ないため、たんぱく質系界面活性剤のみを単体で配合するシャンプーというのはなくて、必ずアミノ酸系の泡立ちの良い成分と抱き合わせて配合されている場合がほとんどです。

     

    使用感

    とにかく低刺激でマイルドな洗いごごち。かゆみや刺激を感じることはなく、目に入ってもそれほど痛みを感じません。
    泡立ちが悪い分を他のアミノ酸系の成分で補う場合がほとんどです。

     

    メリット 

    低刺激で適度な洗浄力が魅力。
    肌への刺激が少ない。天然成分なので、環境への負担も少ないです。

     

    デメリット

    価格が高いのと、まだそれほど市場に出回っていないので配合されているシャンプーを見つけるだけでも難しい状況です。
    ドラッグストアやコンビニではまず見つかることはありません。

     

    • ココイル加水分解コラーゲンNa
    • ラウロイルシルクアミノ酸Na

     

    アミノ酸・ベタイン系「両性イオン界面活性剤系」シャンプー

    植物由来の界面活性剤で、肌への刺激も少なく比較的メジャーな界面活性剤です。

     

    「ベタイン」はシャンプーの洗浄成分としてだけではなく、化粧品の分野では保湿効果を期待した保湿剤として良く使用されています。

     

    両性イオン界面活性剤という特殊な界面活性剤で、洗浄力はアミノ酸よりもやや強いとされています。

     

    天然成分由来ですが、アミノ酸系よりも強い洗浄力がありますから比較的皮脂の分泌が多い方やヘアスタイリング剤を使用される方にオススメの洗浄成分です。

     

     

    特徴

    適度な洗浄力で刺激も低くアミノ酸系シャンプーに良く使用されています。

     

    「砂糖大根(ビート)」という植物が原料で生分解性が高く環境にも良いです。

     

    使用感

    マイルドな洗浄力でありながら、しっとりとした洗い上がりになるのは皮脂が残っているからではなく、ベタインそのものに保湿効果があるから。
    泡立ちはアミノ酸系界面活性剤と同等か少し弱いくらいです。
    ベタイン系シャンプーはサロンシャンプーなどでよく用いられ、シャンプーを紹介するサイトによってはアミノ酸シャンプーと同カテゴリーで紹介されています。
    洗浄力、泡立ち、粘り、水切れなどアミノ酸シャンプーに欲に似ているのでわざわざアミノ酸系と区別する必要はないかもしません。

     

    メリット 

    適度な洗浄力
    優れた生分解性で環境にも優しい。
    保湿効果や髪を柔らかくする柔軟効果もある

     

    デメリット

    製造コストが高く価格も安くはない。

     

    • コカミドプロピルベタイン
    • ラウラミドプロピルベタイン
    • コカミドプロピルヒドロキシスルタイン
    • ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン
    • ココアンホ酢酸Na
    • ココアンホプロピオン酸Na
    • ラウリルベタイン
    • ラウリルヒドロキシスルタイン

     

    まとめ

    以上、シャンプーの種類一覧としてシャンプーを洗浄成分(界面活性剤)の違いでざっくり説明しました。

     

    初めてシャンプーの界面活性剤の話に触れる方はその種類の多さに驚いたのではないでしょうか?

     

    それぞれの界面活性剤には個別の特性があり一概にどれが良い、悪いの議論は難しいものがあります。

     

    ただ、当サイトでは綺麗な髪、健康な頭皮の維持のためには市販のシャンプーに採用されているような刺激性の強いシャンプーについては考え直す必要があると考えています。

     

    女性用頭皮ケアシャンプーランキングでも紹介している通り、市販のシャンプーでトラブルスキンにお悩みの方は、洗浄力が比較的マイルドで頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選ばれると良いと思います。

     

    冒頭で説明した「洗浄成分以外の美髪演出成分で種類分け」は次のページで詳しく説明します。